なかなか更新されないブログですが気長にお付き合いいただきありがとうございます。
米子市の税理士法人ユア・サポートです。
今回は、
信用保証協会を通さず、直接事業者と銀行が契約を交わして借入するプロパー融資についてお伝えさせていただきます。
【プロパー融資とは】
そもそもプロパー融資とは何か?
プロパー融資とは、信用保証協会を通さずに銀行が直接行う融資のことをいいます。
信用保証協会を通さず銀行と事業者が直接契約を交わすので、万が一の際にも信用保証協会がその融資について保証することはありません。
プロパー融資については銀行自身がが100%の責任を持って融資をおこないます。
その為、銀行も保証協会付でないプロパー融資をおこなう際は、審査が厳しくなり保全を図る為に不動産などに根抵当権等の担保を付け、担保価値の範囲内で貸付・返済を随時行うケースもあります。
【プロパー融資を利用するメリット】
①保証料がかからない
信用保証協会付融資では、万が一、債務者が返済不能になった時には融資金額を保証協会が銀行に支払い(立て替え払い)ます。したがって、融資を受ける側は信用保証協会に、保証を利用する対価として所定の信用保証料を支払う必要がありますがプロパー融資には保証料は発生しません。
②融資限度額が無い
信用保証協会付融資には、実は下記の保証の限度額があります。
無担保:8,000万円、担保あり:2億8,000万円
一方、プロパー融資の場合には、このような限度額はありません。
③金融機関が経営評価をしてくれる
“決算書は社長の通信簿”と言われる通り、経営の結果は決算書に数字の形で表れてきます。
金融機関は毎期決算書を確認し、各企業の格付けをするわけですが、プロパー融資の場合、融資金が回収できなければすべて金融機関の損失となる為、プロパー融資を受けられているということは安全性の高い、倒産しにくい会社であると金融機関から高い評価をされていることになります。
逆にプロパー融資を受けられていたのに今回は信用保証協会を付けさせて欲しいと金融機関から依頼をされた場合は、安全性が低くなっていると金融機関から評価されている経営のアラート機能もあります。
【プロパー融資の打診】
まだプロパー融資の利用が無い場合は、是非とも金融機関担当者に融資申込の際にプロパー融資を打診してみて下さい。
金融機関側からプロパー融資を提案されるということは、よほど良い決算内容でなければほぼありませんし、お客様側から申し出があって初めて検討する場合が多いというのが実状です。
最初は比較的短期間での融資対応が各金融機関としては取組みやすいです。
まずはプロパー融資の実績作りという意味でチャレンジしてみてください。
【まとめ】
保証協会付き融資は、創業時や経営が不安定な時、金融機関との取引のきっかけ等、利用するタイミングによっては経営の助けになってくれます。
また、金融機関としてはお客様から預かった預金を融資に回す立場上、リスクは取りづらい立場にありますので保証協会付の融資を優先的に提案する傾向にあります。
ですが、もし慣行的に保証協会を利用されている場合には、プロパー融資の性質やメリットも知ったうえでプロパー融資にもチャレンジしてみましょう。
また、自社の場合はどのような状況になればプロパー融資を受けれるのかを把握することで、財務の目指すべき指標にもなりますので金融機関(特にメインバンク)担当者に相談してみてください。
わたしたちユア・サポートは、
こういった融資をふくめた財務のご相談もいただいております。
お気軽にお声掛けください!
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