top of page
  • 執筆者の写真ユア・サポートInfomation

地方銀行と信用金庫の違いについて


いつもお世話になっております。

鳥取県米子市の税理士法人ユア・サポートです。

新型コロナ感染症の影響も治まってきたなかでのゴールデンウィークを皆さまはいかが過ごされましたでしょうか?

地域の経済も新たなフェーズに入っていることを感じる今日この頃です。


今回のテーマは「地方銀行と信用金庫の違いについて」です。

中小企業や個人事業主の方は、主に地方銀行や信用金庫とお取引をしているかと思います。今回は地方銀行と信用金庫の特徴や取引するメリット、実情などをご説明させていただきます。

●組織について

<地方銀行>

まず銀行は、株式会社であることから営利法人です。

ですので、利益を追求しそれを株主に還元していくことになります。

また銀行は大きく都市銀行と地方銀行の2つに分けられます。

この2つの大きな違いは規模の差です。

都市銀行は日本全国の主要都市に支店網を持っています。そして預金量や貸出量が大きいだけでなく、大企業や上場企業との取引も多く、国際展開も積極的に行っています。

一方で地方銀行は本店を置く都道府県やその周辺地域を中心に営業する銀行です。

一般的に地方銀行は地元の個人や中小企業、地方公共団体を顧客とし、地域に密着した営業網を構築、地域経済に資金を回す役割を担っています。

<信用金庫>

信用金庫は銀行とは組織としての枠組みが違います。

銀行が営利法人として利益を追求しそれを株主に還元していくのに対して、信用金庫は会員の出資による協同組織で非営利法人であり、地域の方々の繁栄を図る相互扶助を目的としています。

また、信用金庫は下記の3つのビジョン掲げております。

①地域社会繁栄への奉仕 ②中小企業の健全な発展 ③豊かな国民生活の実現

中小零細企業・個人事業者でも利用しやすいです。

●制限について

<地方銀行>

地方銀行はエリアや取引をする人の制限は基本的にありません。但し地域内に支店が複数あることから市区町村やそれに隣接する地域が営業エリアになっていることが一般的です。

また、融資を受ける際に資本金や従業員の制限もありません

<信用金庫>

信用金庫はエリアの制限や取引をする人にも制限があります

信用金庫は地域の相互扶助の目的から営業エリアに制限があり、支店がある市区町村やそれに隣接する地域が営業エリアになっていることが多いです。(各信用金庫のディスクロージャーやHPに営業エリアが書いてあります。)

また信用金庫と誰でも取引できるわけではありません

預金をするには特段制限などはございませんが、融資を受けるには原則会員になる必要があります。会員資格としては「営業エリア内で居住・勤務・事業を営んでいる人」で、法人と事業者の場合は「従業員300人以下または資本金9億円以下」の制限があります。

ちなみに具体的に会員になるということは出資に加入することであり、信用金庫から融資を受けている事業者は必然的に出資に加入しています。

●規模について

<預金金額量の規模>

都市銀行 約158兆円~14兆円

地方銀行 約17兆円~2,400億円

信用金庫 約5兆円~400億円

<融資金額量の規模>

都市銀行 約88兆円~7兆円

地方銀行 約13兆円~2,000億円

信用金庫 約3兆円~240億円


上記は都市銀行・地方銀行・信用金庫の預金金額量と融資金額量をまとめたデータです。

地方銀行内・信用金庫内それぞれで大きな規模の差があり、小さい地方銀行よりも大きな規模の信用金庫もあります。またここ数年は各地で地方銀行同士での経営統合や合併が進んでおり、ホールディングスやフィナンシャル・グループとして経営している銀行も増えてきています。

●利用するメリットについて

<地方銀行>

地方銀行と取引する上でのメリットは規模等の制限がなく、事業に関する相談ができるということです。地方銀行の目線で考えると年商ベースで3億~10億の事業者をメインターゲットにしているケースが多く、このような事業者は借入金額の金額も大きくなるケースが多いため、信用金庫では審査に時間を要しますが地方銀行ではスムーズにいくことが多いです。

また大きな設備投資を行いたい場合の補助金情報や、取引先同志のビジネスマッチング、M&A等についても多くの情報を有していること、シンジケートローン(複数の金融機関が協調融資団を組成して多額の融資をすること)や私募債の発行を行っており、事業拡大を目指す事業者(年商規模を大きくしたい等)にとっては、最初は信用金庫と取引開始しても徐々に地方銀行へ移行していくのも一つの選択肢かと思います。

<信用金庫>

信用金庫と取引する上での最大のメリットは銀行に比べて中小零細企業・個人事業者でも利用しやすく親身に対応してくれるということです。

銀行はどうしても利益を追求する営利法人ですので、小口の取引よりも大きい規模の事業者や取引の方に力を入れますが、信用金庫は地域の繁栄を目的としていますし、限られた営業エリア内での取引しか原則できないので、そのエリア内の顧客を地域密着で大切にする傾向があります

一方で、信用金庫は銀行に比べて金利が高い傾向であることや、大きい金額の融資などは銀行の方が得意という側面もあります。

■最後に


今後は支店等の減少にともなう対応の変化や、銀行同士の合併や業務提携が今後も増えてくることが予想されます。

従来のお付き合いだけに縛られるのではなく、自社の事業の将来を踏まえて、メインバンクの見直し、取引銀行数は適切かどうか等、今一度見直すチャンスかもしれません。

先を見据えた金融機関取引を心掛けていき、より良い経営を目指しましょう。

閲覧数:4,989回0件のコメント

Comments


bottom of page